ふるさと納税の話
前回、前々回、前々前回と自分なりのハテナをぶつけ、
調べたり、テレビで見聞きしたことを考えてきましたが、
未だに、この制度が良いものと思えません。
できたら順を追ってお読みいただけるとありがたいです。
今回は、ふるさと納税を考える~第4弾になります。
皆様は、この制度、どの様に感じられますか
。
ちなみに、カテゴリーの「損な話」にしたのには理由があります。
このふるさと納税、最終的に日本の国益としてマイナスなのでは!?と考えているからです。。。
- ふるさと納税の話
- TBS『好きか嫌いかいう時間』4月22日月曜放送から
- 転売
- 業者さんからの意見・・・
- 地方の市議会議員さんのお話
- 深刻な東京都の税金の減収
- 東国原元宮城県知事の話
- 松沢元神奈川県知事さんの見解
- 「そもそもふるさと納税とは」の話し
- ふるさと納税と官僚・公務員の皆さん
- 母の願い
TBS『好きか嫌いかいう時間』4月22日月曜放送から
で、またまた、『好きか嫌いかいう時間』に話を戻させていただきます。
ふるさと納税の返礼品に規制する~に賛成か反対か?
賛成か反対の意見のにいろいろな方から問題点が指摘されていました。
転売
そっか~そんなこと考える人いるんだ~が、このお話。
今では、何でも個人がネット上で売り買いができる時代。
そんな深く考えなくても、転売を考える人が出てくるだろう
・・・と思いつくか。
ここで、またもや登場のふるさと納税の達人 金森さんは、
「私は、(転売は)しませんよ趣旨が違ってくるから」ときっぱり。
さすが大金持ち、その先にお金は求めないか~潔い。
そうですよね。
現金化しちゃったら、根本が違う話になってしまう。
これは、由々しき問題。
ルール違反もいいところ。
せっかく集めた税金は、ずる賢い人に戻っていくの?
それって、取り締まった方がいいんじゃない!?
業者さんからの意見・・・
先の「ふるさと納税の不思議 」の記事で
返礼品に選ばれた業者さんの事をちょいと悪く書きました~
(水戸黄門に出てくる商人と悪代官的な感じ)
番組には、何組か返礼品に選ばれている業者さんが出演されていました。
「返礼品に制限をかける~に賛成・反対」に対して
反対~は、サクランボ農家さん。
こちらのサクランボ農家さんは、返礼品に選ばれてホクホク。
なんと、農業界のフェラーリという『スピード スプレイヤー』
消毒薬を一度に広範囲に散布できるすっごい車を買ったのだそうです。
その金額1000万円~
ハウスの側面のビニールをまくってイッキにだ~っと噴霧。
人手不足を補えるそうです。。。
サクランボ農家さん「私は、真面目に出荷しているので、できればこのまま続けてほしい」
坂上さんが補足して
「一部の行き過ぎた人たちのせいで、カットされる、還元率が制限されるのはいかがなものか。ということですよね。」と、まとめてくれていました。
「返礼品に制限をかける~に賛成・反対」に対して
賛成~に、お魚加工業者さん。
「あれ~?〇〇さんは、(返礼品で)儲かってんじゃないの~!?」と坂上さん。
確かに、お魚加工をする工場を(約2000万円)建てていたので
そりゃ~大儲かりの業者さんのはず。
お魚業者さん「気持ち的には、反対なんですけれども~」
「競争が過熱過ぎて、業者同士の競争も過熱してるので
ある程度の規制は、必要かな。」
そっか~やっぱり、いいものを安く仕入れて~
となるから、業者さんに金額の交渉も行われるのかな?
結局、建設会の談合の様な事にもなりかねない・・・。
やっぱり、悪代官と商人的な~きな臭さがしてくるぞ
地方の市議会議員さんのお話
出演なさっていた千葉県の市議会議員さん。
「返礼品に制限をかける~に賛成・反対」に対して
「本当は、地方の議員なんだから、
規制しないで このままやらせてくださいと~
言う立場なんですけれども・・・」
と前置きしながら こんな事をおっしゃいました。
「金森さんのような方が儲かっているってことは、
誰かが損しているってことで・・・
誰が損しているかっていうと、
ふるさと納税ができない人、
貧しい人たちの税金が
お金持ちにまわされている
っていうことがないよりも問題なんです。」
・・・・・・はあ~
私たちの様な貧乏人が~損しているの~?
知らなんだ~
・・・やっぱり、この制度ダメじゃな~い
「・・・坂上さん!!そこ~もっと掘り下げて~」
と叫びたくなりました~
深刻な東京都の税金の減収
で、思いがけず税金が集まってくる自治体があるってことは、
本来納めるべきトコロがある訳で~
それってどこかと言いますと、特に深刻なのは、都市部。
改めて知ったのですが、結構深刻なお話だそうで。
東京都23区では、2017年度で208億円の税収減の見込み
そりゃ~申告なんてもんじゃない金額よ。
世田谷区(お金持ちの区ってイメージ)では、
今年30億の減少と予想されていて
~簡単に言うと、学校を一校諦める金額なのだそう。
きっと、これは、「保育園落ちた日本死ね」と書かれたブログがニュースになったけど、都市部の問題で一番注目度の高い保育園問題にも直結してくるお話になりますよね。
「返礼品に制限をかける~に賛成・反対」に対して
杉並区の区長さんが、出演されていて、賛成に。
こんな苦言を呈しておられました。
杉並区長さん「東京都では、200億円の減収になるが、この財源があれば、100箇所以上の保育園の年間運営費が賄えるのですよ。」
(そうだけれど~それが、保育園待機児童のためにすべて使われるとも限らないか・・・と、思うので。あくまで例えの話でしょうけど。)
それだけ、減収だと、自治体の福祉サービスには、影響がありそう・・・。
杉並区長さんは、続いて「住民税とは、町会費みたいなもの、
みんなで払ってお金を集めて会の運営をやっていくための税金。
ここにこれだけ手を突っ込むのは、制度上問題あり。」 と。
杉並区長さんの「対抗できる品物がない…」のお言葉に。
ブラマヨの吉田さんは、「杉並も、杉並コロッケを売り出していけば~」
いいツッコミで話をやわらげてくれているのですが、
今回、私とは、正反対な考えみたい。金森さんヨリ?
↑それって、返礼品で住民税(税金)を取り合っているってことになる。
住民税=商品っていったい何なの?って思ってしまいます。
テレビでも所々で、返礼品に対し
「注文」や「売る」などの言葉が使われるけれど、
あくまでも税金の話。ちょっと違うと思う。
東国原元宮城県知事の話
なんと~42億集めたそうな~
その映像を東国原さんは、誇らしげに見ておられましたが、
コレ、世田谷区からもぎり取った税金以上ですよ。
複雑~
しかも還元率は
商売で言うところの純利益は、いったいいくらになるの
東国原さんは、宮城県知事時代にいろいろ感じたことがあるようで~都市部の税金激減には、とても冷ややか。
「東京都は、困っていない。全く困っていない。」と一刀両断。
さすが、地方分権を謳った橋本さんと手を組んだことがある訳ね。
で、こんなことを言っていました。
「杉並区では、子育てが大変です。待機児童が多いです。地方は、待機児童が無く、生活が快適です。都市部に住むのではなく田舎に帰りませんか?と、ふるさと納税は、一極集中を是正する窓口になりうる。」
東国原さんのお考えは、いいのですが、
なかなか、田舎に引っ越すのは、難しいことでしょうね。
仕事を替えずに引っ越しなんかできないでしょうし~
生活形態も違ってくる。
よほど金銭的に余裕がある方でないとできませんよ~。
松沢元神奈川県知事さんの見解
出演者には、松沢さんもいて。
ふるさと納税制度によって税金を地方に移転されなければ、区に保育所ができたかもしれない。
結局、杉並にできずに焼津市に保育所ができちゃったことになり、完全に移転されていますよね。
やっぱり、これは寄付の制度なんだから、
普通 寄付金いただくとお礼状一枚ですよ。
でも、返礼品を認めるとしたら還元率は2割が妥当。」
さすが元神奈川県知事。
地方の事も都市部の気持ちもわかるからこその見解でした。
「そもそもふるさと納税とは」の話し
検索したら こんな記事を見つけました。
2017年5月16日に「ふるさと納税の健全な発展を目指す自治体連合」が発足したというものです。
5月16日現在で県が3、市と町が12.計27の自治体数でした。
自治体連合事務局は、ふるさと納税を提唱した西川一誠福井県知事の呼びかけでした。
10年の節目にもう一度立ち返って制度を見直そう。健全なものにしよう。
そんな至極まともな感じでした。
この記事を読んでみたら、やっぱり、立ち上げた最初の趣旨は、
私の思う内容と同じだったのだ~と確認できました。
ふるさとを離れても応援できないか、
払った以上は、そのお金がどのように使われるか気にする、関心を持つ、という
「納税者主権」で生まれた制度、だったようです。
また、子どもを育てる身としては、
地方で育てた若者が進学就職の段階で都心に出て行ってしまう。
そうすると都心で働いて納税はその都市の自治体に納めることになり、地方が子育てや教育にいろんな制度をつくり、税金を使って育てた人材が都市部に移り住んでいく。
都市部はそこに集まってきた人材によって租税が受け取られているということで税制においてライフサイクルとのバランスが崩れているのでは、という問題意識 のもとで西川知事が提言をしたという経緯があります。
地方と都市の間で若いころは地方が子どもを育てるためにお金を使い、そして都市に出て、都市は租税を受け取るというところを、なんとか解消できないかということを考えたのが1点です。
~という、自治体の考えは、親の考えでもあり、
都市部にて生活している我が子から
「年老いた両親のために使ってね」
・・・という真心が、自治体に届いたらそりゃ~嬉しい限りです。
母として、子どもがふるさと納税を・・・
錦を飾ってくれたら~
私なら自慢しちゃうな~( *´艸`)あのね~うちの子がね~
・・・でも、現在は違うことになっている?ってこと?
他の自治体も早く この連合に入り、目を覚まし、
善意でいただいた寄付金を残らず
まっとうな政策に使ってほしい・・・と、
支払っていないけれど~思いました。
ふるさと納税と官僚・公務員の皆さん
私なりに考えたふるさと納税。
正直、妬み嫉みが大なのでしょうけれど、
もう少し議論が必要なのは確かなようです。
勝手な想像ですが、税金にプレゼントって発想。
収入に ごまかしの利かない官僚、公務員の皆様におかれましては、
常々しっかり、きっちり税金を収めておられることでしょう。
その中で税金が控除されるって~なんて魅力的な制度でしょうか・・・
この制度に「はてな?」を突き付けたところで、
無くならない、制限3割なんて生ぬるい考えになるのは、
制度を作る側にも旨味がたくさんあるからでは?と、勘ぐってしまいます。
母の願い
でも、近い将来、私たちの子供に大変な思いをさせるのだけはご勘弁いただきたい。
国を動かす政治家さん・官僚さん方、
税金を遣うのも下手なのに、
税収まで減らされては・・・この国、どうにかなってしまいます。
これは、地方税、住民税なんだから関係ない。
ではなく、国全体の話として、収入、支出として考えてください。
もちろん今までと違うお金が動くこともわかりますが、
違う場所で困っている人も出てきます。
自分達の代だけでこの国を終わらせないように。
もう少し、真剣に制度を見直してください。
この国の借金を減らしていきませんか・・・
どうか健全な国にしてください。
貧乏なのにディズニーにだけは、惜しまずお金をかけてしまう
しょうもない母からの願いです。。。
ふるさと納税の話は~ここまでm(__)m